vol.166—2017年6月号

vol.166—2017年6月号

今月のトピックス

■大和薬品最新情報
◎ 薬局・薬店勉強会を開催

■健康な生活のための食生活、栄養と運動
4)有酸素運動と筋力トレーニングが筋骨格系と心血管にもたらす効果
John E. Lewis先生 (マイアミ大学)
世界中で肥満、2型糖尿病、様々な種類のがんのような慢性疾患が蔓延していますが、現代社会の一般的な生活では、これまでの世代に比べて運動量が低下しています。今回は、運動が健康にもたらす効果と効果的なトレーニングについてご説明します。

■ワールドヘルスレポート
筋力トレーニングによる健康維持
筋力トレーニングによって筋肉を強化することは、幅広い年齢層で様々な効果が認められます。今回は日本と海外からの報告をもとに、筋力トレーニングの有用性をご紹介します。

■健康豆知識 健康の温故知新
89) 脳卒中の予防で、認知症も予防
高齢化が進む中、認知症が大きな関心を集めています。2017年6月2日に練馬文化ホールにおいて「認知症、でも大丈夫」と題して東京都健康長寿医療センターの講演が実施されました。今回は、この講演をもとに認知症の予防や認知症高齢者の方々にやさしい地域づくりについてご紹介します。

気になる旬の食材
紫蘇(しそ)

蒸し暑くなり、梅雨の訪れが近づいてきました。じめじめとした気候で食欲が落ちたり、食中毒も心配な季節になってきましたね。このような季節におすすめの食材の1つは、紫蘇(しそ)です。紫蘇が日本へ渡来したのは平安時代と言われており、日本では最も古い野菜の1つです。中国三国時代に蟹の食べすぎで食中毒を起こした若者に紫蘇の葉を煎じて飲ませたところ、若者はたちまち回復したという言い伝えがあります。命が「蘇る」薬だというのでこの薬草を「紫蘇」と名付けたと言われます。実際に高い殺菌、解毒、防腐作用がありますが、栄養価も非常に高く、ミネラル、ビタミン類も豊富に含みます。
最近の研究では、紫蘇のフラボノイドの一種やα-リノレン酸に抗アレルギー作用があることがわかり、アレルギー症状の改善にも注目が集まっています。アジに、みじん切りにした長ネギとショウガと味噌をよくたたき混ぜ、紫蘇でくるんで焼いた「さんが焼き」は、千葉県に伝わる漁師料理です。食欲が落ちやすいこの季節に、魚を紫蘇と一緒にさっぱりといただくことができます。沸騰したお湯に赤紫蘇の葉と梅酢を煮出して濾し、はちみつを加えた紫蘇ジュースは、食欲増進、夏バテ解消、食あたり、アレルギー症状の改善などに効果があります。これから暑くなる季節を、紫蘇の香りと栄養で乗り切りましょう。

今月も最後まで「e-健康かわら版」をお読みいただきましてありがとうございました。今後も充実した健康お役立ち情報をお伝えするよう企画してまいりますので、宜しくお願い申し上げます。皆様からのご意見・ご感想をお待ちしています。
次回の「e-健康かわら版」は7月20日頃配信予定です。

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