Vol.106 2012年6月号

Vol.106 2012年6月号


ごあいさつ

こんにちは、メルマガ担当の石原です。
今月のコラムは獨協医科大学の一杉正仁先生に、突然襲い掛かる病気と交通 事故について書いていただきました。運転中の体調変化による事故は必ずしも少なくないようです。
その他、ワールドヘルスレポートなど盛りだくさんの内容でお届けいたします。お楽しみ下さい。

トピックス

■法医学Dr.健康情報
2)健康になると交通事故死傷者が減る
獨協医科大学法医学講座 准教授 一杉正仁先生
◎交通事故の約1割は運転手の体調変化など健康上の問題で生じるという報告があります。もし、運転中に病気が発症すれば高率に事故につながり、交通社会 参加者を危険にさらすことになってしまいます。

■ワールドへルスレポート
世界的に高まる全粒穀物のニーズ
◎ここ10年ほどの間に、世界各国でヘルシーフードとしてすっかり認識された 全粒穀物。健康に少しでも関心のある人々は、ブレッド、シリアル、パスタなどに “Whole Grain”の表示が入った商品を好んで購入しています。世界的に高まる全粒穀物のニーズ、最新市況を報告します。

■健康豆知識 健康の温故知新
29)うつ病と認知症、増加する2大疾患の予防法
◎うつ病と認知症の患者が増加傾向にあります。これは日本だけに限らず世界的に、 特に先進国に当てはまるようですが、どうもうつ病と認知症とは密接な関係がありそうです。今回はこの2つの疾患の予防法をご紹介しています。

今月のメニュー

■大和薬品関連最新情報
◎石井伊都子先生(千葉大学大学院・准教授)との共同研究が国際動脈硬化学会のHPに掲載されました
■気になるからだ
◎第27回 加齢で増加「白内障」
■編集後記

■大和薬品関連最新情報
石井先生と大和薬品が共同で進めている、米ケフィランの動脈硬化抑制作用に 関する研究が国際動脈硬化学会のHPに掲載されました。これは、多糖類(米ケフィランに多く含まれる)が動脈硬化抑制作用を示すという研究にほぼ前例がない上に、その動物モデルによる実験結果が良好である事が 評価されたものです。大和薬品では今後とも同テーマにつき、作用機序の解明などを含めた研究を積極的に進めて行く方針です。

国際動脈硬化学会HP http://www.athero.org/

■気になるからだ 加齢で増加「白内障」
眼の働きはカメラのレンズによく例えられます。眼から入った光は、「水晶体」 を通って、眼球の奥にある「網膜(もうまく)」に届きます。網膜からは視神経と いうケーブルを通って情報が脳に伝えられ、物が「見えた」ことになります。眼の病気の中でも、白内障はよく耳にする病気です。レンズの役割をしている水晶体がにごり、視力が低下していく病気です。「霧の中で物を見ているように感じる」 「通常の程度の光でもまぶしく感じる」「視力の低下」が主な症状です。視力はだんだん悪くなってきて、進行すると、瞳が白くにごって見えます。
発症は加齢と関係しており(加齢性白内障)、歳を重ねるにつれほとんどの人に 症状が見られると言われます。他の病気(糖尿病、アトピー性皮膚炎)や薬物、 外傷によって生じる場合、あるいは生まれつき水晶体がにごっている「先天白内障」もあります。いったんにごった水晶体は元には戻りません。治療は、にごった水晶体 を取り除いて人工の水晶体を入れる手術が一般的に行われ、視力が回復できます。他に、進行を抑える目的で点眼薬などが使われることもあります。手術をする時期としては、視力低下のために日常生活に支障を感じるようになった時とされています。

■編集後記
今月のメールマガジンはいかがでしたか?
今月の旬の食材は「おかひじき」です。形が海藻のひじきに似ていることから、名前の由来となっていますが、その実は海岸の砂地に自生するアカザ科の野草です。 あまり暑さに強くないので、食用栽培は主に東北地方で行われているようです。 また、栄養価も海のひじきに負けずに高く、ビタミンA、カロチン、カリウム、 カルシウム、鉄分、ミネラルが豊富に含まれ、特にカルシウムはホウレンソウの数倍含有しています。 調理時には比較的アクが強いので、湯掻いてから冷水にさらし、歯ごたえを出すようにします。和え物や、天ぷら、サラダなどにして食べるとさっぱりした味わいと食感が楽しめます。
旬の食材を楽しみながら、健康に役立てましょう。

今月も最後まで「e-健康かわら版」をお読みいただきましてありがとうございました。
今後も充実した健康お役立ち情報をお伝えするよう企画してまいりますので、宜しくお願い申し上げます。皆様からのご意見・ご感想をお待ちしています。

次回の「e-健康かわら版」は7月10日頃配信予定です。

TOP