Vol.53 2008年1月号

Vol.53 2008年1月号

ごあいさつ

新年あけましておめでとうございます。E-メールマガジン担当の本間です。
昨年も「e―かわら版」をご利用いただき、誠に有難うございます。
今月から新連載といたしまして獨協医科大学・一杉正仁先生の「法医学ドクターの知っておきたい健康情報」がスタートいたします。

本年もホームページと連携し、健康情報の更なる充実に努めてまいります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

大和薬品ホームページの連載健康情報~ぜひご覧ください。

■ドクターからの健康アドバイス
◎法医学ドクターの知っておきたい健康情報
1)健康食品とは何か?
(獨協医科大学法医学講座 准教授 一杉正仁先生)

■ワールドへルスレポート
◎”色の作用で心身を癒す、カラーセラピー”

■健康豆知識
◎リラクセーション~五感をフルに使い、心身の緊張を緩和

今月のメニュー

■新年のご挨拶 (代表取締役社長 二宮泰夫)
■素材の研究と新素材の探索を (研究開発部長 加藤久宜)
■大和薬品(株)関連最新情報
◎ISO9001:2000の維持審査が本年も実施され、「適合」と認証
■統合医療新着情報【23】野菜・果物とがん予防
■編集後記

■新年のご挨拶

代表取締役社長 二宮泰夫

読者の皆様、新年あけましておめでとうございます。
昨年は、「e―かわら版」を継続してお読みいただき、誠に有難うございました。
本年も引き続き、「読んでおもしろい」「実際に役に立つ」紙面づくりを心がけて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

昨年は、老舗食品業者による「偽装事件」などが発覚し、食品の安全性やコンプライアンス※の重要性が、ますます厳しく指摘されました。
当社では、「HACCP」や「GMP」基準による安全な製品の生産はもちろんの事、全社を挙げて取り組んでいる「ISO9001」による業務の標準化と法令の遵守など、今までにも増して運用の徹底を計って行く所存です。

また、昨年度末には、混合診療における保険の適用について、東京地方裁判所が、初めて「混合診療の一律禁止は違法」との判断を下しました。
厚生労働省はこれを不服とし、控訴の方針です。
しかし、一方で政府は医療の現場を取り巻く世界的な潮流の中で、混合診療を徐々に解禁する方向にあります。実際に患者を治療する医師達は、おおむね今回の判決を支持していますが、一方で混合診療で使用される未承認薬や機能性食品の安全性や科学的エビデンスの重要性を指摘しています。 弊社もこの指摘を真摯に受け止めて、さらに多くのエビデンスの集積に努力して参ります。

※コンプライアンス・・・法令・規則などの順守

■素材の研究と新素材の探索を

研究開発部長 加藤久宜

読者の皆様、新年あけましておめでとうございます。
昨年は、「e―かわら版」を継続してお読みいただき、誠に有難うございました。

昨年を振り返ってみますと、安心して口に入れることができる食品とは、どのようなものであるかを考えさせられる年であったと思います。その中で、「e―かわら版」は、皆様に食と健康、食品の機能性と安全性等について分かりやすくお伝えできる手段であると思っております。

昨年の年頭のご挨拶で申し上げましたが、「米ケフィラン」や米ぬかアラビノキシラン誘導体「バイオブラン」の研究が進んでおりますので、今年は、その成果を学会等で発表する予定となっております。
皆様には、「e―かわら版」を通じて、発表について事前にお知らせすることができると思います。
今年も昨年同様、バイオブラン、NKCP、米ケフィランの研究と、新しい食品素材の探索も進めて行きたいと思っておりますので、どうか宜しくお願い申し上げます。

■大和薬品(株)関連最新情報

◎ISO9001:2000の維持審査が本年も実施され、「適合」と認証

当社は、つくば工場と東京本社の全部門にわたって、国際品質マネジメントシステムISO9001:2000の認証を、2002年12月、イギリスの認定機関UKASより取得し、定期的に内部監査や維持審査を実施し、マネジメントシステムの有効的な運用に努めてまいりました。
そして本年度も11月30日に維持審査を受けた結果、当社品質マネジメントシステムがISO9001:2000規格に適合し、有効に運用されていると評価され、「適合」と認証されました。

今回の審査は、当社の品質マネジメントシステムがISO9001:2000に適合し、有効に運用され維持されているかどうか、特に継続的改善について着目され、本社の事務所/倉庫について行われました。その結果、当社マネジメントシステムは品質方針と充分な関連性を持って構築されており、適切に運用・維持されていること、当社の活動が品質マニュアル、各種規定、品質記録等によって適切に管理されており、担当者がそれらを遵守していること、大きな苦情・クレームはなく、小さなクレームについても即座に対応していることなどが確認されました。
来年度は第2回目の更新審査が行われる予定です。

当社では、創業時よりお客様の満足を第一と考え、「科学的実証に裏づけされた安心・安全な製品」の開発・製造に邁進して参りましたが、今後もISO認証企業として、経営者、品質管理責任者、そして社員全員が、更なる改善を心がけて参りますので引き続き宜しくお願い致します。

■統合医療新着情報

【23】野菜・果物とがん予防

以前このコラムでも紹介した日本の疫学研究「JPHC研究」から、新たな解析結果が出てきました。今度は、野菜・果物とがんとの関係についてです。
45~74歳の男女約8万人の協力を得て、最長7年間追跡し、1日あたりの野菜・果物摂取量とがんの発生率を調べました。
結論としては、摂取量が増えても、がんに罹る危険度が下がりませんでした。
しかし、一口にがんと言っても、胃がんや乳がんなど、さまざまな種類があり、原因も異なっています。今回は「がん全体」として見た場合に差が出なかったということ。研究グループでは、個別のがん(例えば胃がん)について「野菜果物が予防的であることに変わりはありません」と述べています。
最近まとまった、世界がん研究基金と米国がん研究所による報告でも、野菜と果物の摂取は食道がん、胃がん、口腔・咽頭・喉頭がんに関して「おそらくリスクを下げる」と、果物は肺がんに関して「おそらくリスクを下げる」とされています。
つけ加えるなら、ある特定の野菜・果物ががん予防に特に優れているという根拠はまだ十分ではありません。 カロリー、糖分の摂り過ぎには注意しながら、いろいろな種類の野菜と果物をたっぷりと(1日400グラムを目標に)摂りたいものです。

出典 JPHC研究ホームページ
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/57/veg_fru_circulatory.html

■編集後記
野菜たっぷりの料理といえば「鍋料理」ですね。
白菜、ねぎなど身体を温める野菜を多く取り入れたいものです。
体の芯から暖まるので暖房費節約にもつながるかもしれません。
一年で最も寒い時期とされる2月に備えてくれぐれもお身体ご自愛ください。

皆様からのご意見・ご感想をお待ちしています。

次回の「e-健康かわら版」は2月8日配信予定です。
今後とも大和薬品株式会社をよろしくお願い申し上げます。

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