Vol.97 2011年9月号

Vol.97 2011年9月号

ごあいさつ

こんにちは、メルマガ担当の石原です。
今回のドクターコラムは浜松医科大学(第一病理)の遠藤雄三先生に炎症と免疫のお話の続きを書いていただきました。医学史にも触れながら、免疫細胞と特異性とは何かについて綴られています。その他、ワールドヘルスレポートなど盛りだくさんの内容でお届けいたします。お楽しみ下さい。

トピックス

■病理専門医からみた健康戦略シリーズ 第二弾 炎症と免疫
6)自己とは非自己とは?
浜松医科大学(第一病理) 医学博士 遠藤雄三先生
◎完璧な防御システムに思える免疫の弱点とはなにか。
自己と非自己の話の本題にはいっていきます。

■ワールドへルスレポート
ヘルシー・エイジング、若年層で高まる「若さ維持」願望
◎年を重ねてもいつまでも若々しく、エネルギッシュでいたい。
米国でそうしたヘルシー・エイジングへの関心が若者の間で高まっています。
この背景には、生活習慣病の発症が若年化している事実があるようです。米国における若年層のヘルシー・エイジング願望の現状を報告します。

■健康豆知識 健康の温故知新
20)未病から「亜健康」へ、中国予防医療最前線
◎「亜健康」。この言葉が、今急速な経済発展を遂げている中国で注目されています。「亜健康」とは病気と健康の中間の状態、疲労やストレスで体調不良を覚えるものの、病院の診断では特に異常が見つからないといった半健康状態を指します。今回は、「亜健康」についてご紹介します。

今月のメニュー

■大和薬品関連情報
◎第14回薬局・薬店セミナーを開催しました
■気になるからだ
◎第18回 皮膚に水ぶくれ「帯状疱疹」
■編集後記

■大和薬品関連最新情報
大和薬品は8月28日(日)に東京・品川で「第14回薬局・薬店セミナー」を開催しました(品川イーストワンタワー)。今回は「免疫系の発生、成熟、衰退と人体に関する最新情報」をテーマに、ビタミンDやロコモ対策と筋肉についてなど、充実した内容で講師の先生にお話いただきました。大和薬品では今後とも消費者にとって有益な情報の提供を強化していきます。

■気になるからだ 皮膚に水ぶくれ「帯状疱疹」
帯状疱疹(たいじょうほうしん)という病気があります。皮膚に帯状に水ぶくれが現れるのでこの名前がついたと言われています。ピリピリとした痛みを伴います。水ぶくれが発生する前に、痛みや皮膚の違和感が出ることもあります。体の左右のどちらか片側に症状が限られるのも特徴です。50歳代から増えてくる病気です。
原因は、子どもの頃にかかった「水ぼうそう」です。水ぼうそうを起こすウイルスは、実は治った後も長い間体の中に潜んでいます。そして、何らかのきっかけで、ウイルスが皮膚に出てきて水ぶくれができるのです。
帯状疱疹になるきっかけは、ストレス、過労、加齢などです。
通常は、2~3週間で皮膚の症状は治まり、痛みもなくなります。ただ、中には痛みが何年も残ることがあり、「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれます。皮膚の症状が重症だった場合、急性期の痛みが強かった場合、高齢者などでは、痛みが残る可能性が高いとされています。
痛みを残さないためにも、症状が出たら早めに医療機関を受診して治療(ウイルスの増殖を抑える飲み薬や痛み止めなど)を始め、しっかりと続けることが重要です。十分な休養と栄養をとること、患部にはできるだけ触らないことも心がけましょう。

■編集後記
今月のメールマガジンはいかがでしたか?
今月の旬の食材はみょうがです。みょうがは英語で「japanese ginger」とよばれ、元々日本のみで嗜好されていた香辛料です。現在でも習慣的に食卓に登場するのはわが国だけといわれています。特に夏の終わりから秋にかけて旬を迎えるので、9月中がもっとも食べ頃です。みょうがの独特な香りの正体は精油成分の「アルファピネン」とよばれるもので、マツやスギなどにも多く含まれます。
「アルファピネン」は芳香作用や消臭作用に加えて抗菌活性がとても強く、口内炎の防止やカゼなどにも良いとされています。
旬の食材を楽しみながら、健康に役立てましょう。

今月も最後まで「e-健康かわら版」をお読みいただきましてありがとうございました。
今後とも充実した健康お役立ち情報をお伝えするよう企画してまいりますので、宜しくお願い申し上げます。皆様からのご意見・ご感想をお待ちしています。

次回の「e-健康かわら版」は10月11日頃配信予定です。

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