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本当の富とは健康のことであり、金や銀のことではない

病気や怪我をして、はじめて気づく健康の有難さ。まさに、健康こそ財産です。アメリカの思想化エマーソンも、「健康は第一の富である」と言っています。お金や財産はあるにこしたことはありませんが、あの世に持っていくことはできませんし、却って遺された人たちが相続で悩んだり争ったりと、トラブルの種になること間違いありません。

富も名誉も、何もかも、健康であってこそ。そのためには、自分の健康は、自分で責任をもって維持する。健康づくりをする。健康づくりこそ資産づくり、といえましょう。

ビルゲイツの富の分配

莫大な資産で知られるビルゲイツは、巨額の寄付行為でも知られています。発展途上国の喫煙防止運動に130億円の寄付をしたことは、記憶に新しいところですが、以前にも800億円の寄付をしていますし、それより前にはヒル&リンダ・ゲイツ財団を設立して、そこに、なんと2兆8000億円もの寄付をしています。彼にとっては、「本当の富とは寄付すること」とも言えそうですが、禁煙活動に狙いを定めるあたりは、富の分配が健康の分配につながっているようです。

人は何歳まで生きられるか

厚生労働省が発表した平成19年度簡易生命表によれば、0歳の平均余命である「平均寿命」は、男が79.19年、女は85.99年で、前年に比べて、それぞれ0.19年、0.18年上回っています。

これを、老齢基礎年金の受給開始年齢である65歳時点での平均余命で見ると、男は18.56年、女は23.59年。平均寿命に計算すると、男は83.56歳、女は88.59歳となりますので、19年の65歳は、84歳、89歳まで生きることが可能ということになります。

縄文や古墳時代で31歳、明治13年(1880年)では男36歳、女38歳だったといいますから、寿命は近代文明といっしょに延びたといえましょう。日本人の寿命は年々延びており、2050年には90歳を超えると予測している人口研究所(アメリカ、マウンテンビュー・リサーチ社)もあります。

さて、人は何歳まで生きられるか。研究を重ねる世界の学者の結論は、「120歳を超えて生きることはできない」。当然といえば当然、意外といえば意外のデータでしょうか。栄養学や医学・薬学など、科学がいかに進んでも、生体である人間の命には限りがあるということです。

歳をとりたくない、死にたくない

「盛者必衰の理」とは平家物語の一節ですが、王侯貴族や権力者、資産家に限らず、誰にも命があり寿命があります。命に限度があるからこそ、人は死を現実に捉え、人生を美しく悲しく見るのかもしれません。

寿命を延ばしたい、長生きしたい、死にたくないと願う人は、古今東西たくさん存在するでしょう。金に糸目をつけず、世界中に不老長寿の薬を求めた秦始皇帝の話は有名ですが、現代ですらどんなに生きても120年です。

抗老化医学(Anti-Aging Medicine)という分野があります。これは、治療ではなく予防医学の一つで、老化を遅らせるのではなく、体のコンディションを本来の寿命にあわせることを目的としています。

人間にとって、加齢は宿命で、年々身体は酸化し、臓器や血管、皮膚などが劣化していくことは、仕方のないことです。加齢とは、衰えることではなく、経験を積むこと、新しい発見をすること、世界を広げていくこと、と、プラスに考えたいものです。

生活習慣病を予防する・医療費を予防で抑える

年々の増加が危惧される医療費ですが、2006年の国民医療費は33兆1276億円。と発表されています。医療費は、年齢が上に行くほど膨らんでいく傾向があり、こうしたことから、2008年4月には特定健診・保健指導(メタボ健診)がスタートしました。

この制度は、40歳から74歳までの全国民を対象としたもので、長寿医療制度(後期高齢者医療制度)をはじめとする厚生労働省の医療制度改革の一環として始まったものです。全国で2000万人を超えるといわれるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の有病者・予備軍を見出して、食事をはじめとする生活改善を指導していくというものです。

厚生労働省では、これによってメタボ患者の数を2015年までに25%削減するという目標を立ており、97億円という今年度予算を計上しています。政府の医療に向ける目も、治療から予防に移っているわけです。

生活改善については、食生活の重要性が見直されています。過食、高動物性蛋白・脂肪、栄養過多が肥満、内臓脂肪蓄積の原因となり、これが糖尿病や高血圧、さらに心筋梗塞や狭心症などを引き起こす危険性が高いのです。高塩分や食品添加物(合成着色剤、保存剤、防カビ剤など)、農薬なども、健康を損なう因子として問題視されています。

メタボリックシンドロームや、それが引き起こす生活習慣病について、その直接的な原因ではないにしても、喫煙が健康によくないことは、言うまでもありません。

食品の機能で健康を維持する

健康食品、サプリメントを利用する人も増えていますが、これらは種類や数も多く、しかも玉石混交の世界で、確かな商品を選ぶのは至難の業です。注意しなくてはいけないのは、健康食品はあくまで食品であって、薬品ではないということです。2000年に特定保健用食品制度が創設され、現在では700を超える「トクホ商品」が市場に出ています。

もちろん、トクホ以外にも、すぐれた作用をもった健康食品もあり、使用を勧める医師も増えています。健康食品を選ぶに当たっては、確かな商品であるかどうか、エビデンスや安全性などを確かめる必要があります。薬を服用している場合などは、医師にアドバイスを求めることも大切です。

PPK

ピンピンコロリという言葉を時々耳にします。PPKと訳されるこの言葉、いまから30年近く前に長野県で生まれた言葉で、「病気にかからずに長生きをして、ある日コロっと死のう」という運動です。

長野県では、いまでもこの運動に力を入れていますが、①健康で長生き ②病気に罹らない ③もちろん入院もない ④最期も入院がない ということは、本人にとっても国や自治体にとっても、医療費の大幅な削減に結びつきます。
健康という最大の「富」の終焉には、まさにPPKがふさわしいのではないでしょうか。