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健康豆知識
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ハーブ療法

ハーブ(薬効植物)による療法は、西洋だけでなく日本でも古くから伝統的に使われてきた医学体系であり、また、この種のものでは中国の漢方薬も古い歴史をもっています。
最近は、アロマテラピーという言葉をよく耳にしますが、これも広い意味ではハーブに含まれます。

ふつうハーブといえば、香辛料や香草などの狭い意味に結び付けがちですが、療法としてみると、身近なところでは、火傷をしたときにアロエの液をつけるとか、風邪の予防に生姜湯を飲むとかいったことが知られています。

最近、日本でも知られるようになったカモミールやエキナセアといったハーブは、欧米では古くから風邪を予防するお茶として伝わってきているものです。それぞれの国で、生活の知恵として受け継がれ、認められているわけです。
一般的にハーブ療法の主要な効果として知られているのは、心身の緊張感をほぐすこと、疲れをとって心身を安定させること、利尿を促し血行をよくする、の三つです。

ヨーロッパで昔から伝承され使われてきたハーブの中には、薬理効果の認められたものもあり、なかには医薬品として認可され、販売されているものも数多くあります。イチョウ葉などは、よく知られたところです。
アメリカでは、医薬品というよりもサプリメントとしてハーブが活用されることが多く、そのマーケットは年々成長しているといわれます。

ハーブ療法は、いわゆる医薬品とは違い、植物からある特定の成分だけを取り出して使うのではなく、植物の各部分を利用するところに大きな特徴があります。
しかしながら、ハーブや植物成分がすべての面でオールマイティであるわけはなく、プラスと同様にマイナスの面も持ち合わせています。育った環境によっても差が生じてきますし、複数の組み合わせによって変化が生じる可能性もありますし、症状や個人差もあります。
妄信的にハーブに頼るのは必ずしも安全ではない、ということでしょうか。現に、ヨーロッパやアメリカなどでは、ハーバリストといわれるハーブ専門の薬剤師がいて、患者の症状や体質などを考えて適切な処方をしているといわれます。

ところで、ノコギリヤシ、セントジョーンズワートなどといった、いわゆる西洋ハーブがよく知られるようになったのは、8年ほど前に厚生労働省が「ハーブの取り扱いについて」という通知によって西洋ハーブの規制を緩和したからです。これによって、従来の東洋ハーブと相まって、ハーブのすぐれた作用が生活習慣病の予防や高齢化社会の対策として、ますます期待されるようになりました。

人間が大自然の一部であるという考えに立てば、ハーブ療法は自然から与えられた植物による自然の摂理に叶った療法といえましょう。