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サイモントン療法

イメージは右脳で作られ、そのイメージを現実的に動かす指示を出すのが左脳ですが、こうした人間の心と体の関係を活用して、イメージによって精神をリラックスさせて苦痛を和らげ、免疫力や治癒力を高めることによって病気を治すのが、イメージ療法といわれるものです。

野球やゴルフなどのスポーツ選手のイメージトレーニングは、運動神経系に影響しますし、私たちが大勢の人の前で話すときに緊張をほぐすためにあるイメージを潜在意識に焼き付けると、精神的に作用します。

これらも、イメージ療法の活用例です。イメージの力が免疫系や自律神経に及べば、体の器官が良い影響を受けて病気の回復を早めることになります。

人間にとっては、イメージが想像以上の大きな力を発揮して、たとえば病気を治そうという強い意志を持てば、それを克服してしまうこともできるのです。

「病は気から」、とか、「最終的には、病気を治すのは本人である」と昔からいわれているのも、こうしたところに起源があるのかもしれません。

イメージ療法には、たくさんのイメージやテクニックが使われるといわれますが、実際に行う場合には療法士(セラピスト)に頼る場合と自分自身でイメージする場合とがあります。

ところで、人間のイメージは難病も治してしまうのではないか。こうした期待に応えて登場したのが、いまでは代表的なイメージ療法となった「サイモントン療法」です。

この療法は、アメリカの心理社会腫瘍学の権威であるカール・サイモントン博士が臨床の場で大勢のがん患者に接しているなかで開発したもので、末期がんの患者にあるイメージを描かせて治療する一種の心理療法です。

同じような症状の末期がんの患者でも、希望をもって治療を受けて前向きに生活に取り組む人と、あきらめや絶望感で生活する人では、回復に大きな差が出たことを目の当たりにしたのが発端です。

この療法は、リラクゼーションとイメージングで心の満足感を想像するというプラス思考によって、ナチュラルキラー細胞を増やして、がん細胞を破壊させるというものです。

真の癒しの追求から生まれた療法ですが、最近では人間の精神や感情といったものが免疫機能に大きく作用することが解明されたこともあり、従来のがん治療の分野だけでなく、ストレスに起因するあらゆる病気の治療にも採用されるようになっています。

「サイモントン療法」は、アメリカ、ヨーロッパ各国に次いで、1999年からは日本でもプログラムが受けられるようになりましたが、この療法は、サイモントン博士からトレーニングを受けて正式に認可されたセラピストだけが行うことが許されています。

サイモントン博士の著作の多くは日本語に翻訳されていますし、関連の書籍も出版されています。博士の日本での講演会もたびたび開催されています。また、NPO法人サイモントンジャパンが設立され、日本での活動を展開しています。