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マクロビオティック

マクロビオティック(Macrobiotic)は、玄米などの全粒穀物や有機栽培(無農薬)の野菜などを中心とした食事(自然食)を摂ることによる食事療法の一種ですが、独自の考え方による食事や生活の方法、習慣とも捉えられます。

マクロビオティックというのは造語で、この言葉からは欧米の療法のように聞こえますが、これはれっきとした日本生まれです。
中国に古くから伝わる陰陽思想などをもとにして、桜沢如一が開発したもので、50年以上の歴史があるのですが、ブームに火がついたのはアメリカで、後にヨーロッパに広がりました。

それが、最近になって日本に逆輸入されて人気が出た、という不思議な経緯があります。アメリカでは、いまから30年以上も前に、肉類メインのそれまでの食生活の影響により生活習慣病が急増し、その対策として動物性たんぱく質や脂肪を減らして、逆に穀類や野菜を中心とした食事をめざすようになりました。こうした時代の流れにうまくマッチしたのが、マクロビオティックでした。

マクロビオティックといえば、アメリカの有名な歌手マドンナが子供のアレルギーに悩んだ挙げ句、この療法を採り入れて、後に自身も愛好者になったことはよく知られていますが、ほかにも多くのハリウッドスターや歌手、モデル、それにクリントン元大統領などの有名人が実践しているということで、広く注目されています。

マクロビオティックが日本で人気を呼んでいるのは、ダイエットや美容のため、あるいはアトピーやアレルギーをはじめとする難病の治療食としてのニーズが高いからです。昨今の健康ブームや自然食ブームも、その一端を担っています。

療法というよりは食事法といったニュアンスであることは先に述べたとおりですが、今風の言葉で表現すれば、体や環境に優しい食事法ということになりましょうか。処方箋や特別のルールがあるわけではなく、玄米や麦などの精白してない穀物や、野菜・果物の皮をむかないで食べるというもので、その土地の自然環境の中でとれた旬のものをそのまま食べることです。

このことから考えると、マクロビオティックは別段新しいことではなく、日本人古来の食習慣そのものであることに気がつきます。いままで当たり前のように続けてきた美食や贅沢をもう一度見直して、日本人本来の食生活を取り戻すことは、案外容易にできる健康法、というより健康習慣・食習慣であるといえましょう。

このごろは、マクロビオティックに関する書籍がたくさん出版されていますし、雑誌の別冊や特集号もよく出ています。また、マクロティックの料理を提供するレストランやホテル、ペンションも各地にできています。世界的な一流ホテルのなかにも、このメニューを売り物にしているところがあります。