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健康豆知識
ホリティック(全体医療)
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絶食療法

飽食の時代といわれる現代、全く逆の「絶食療法」(断食療法)に注目が集まっています。

増え続ける生活習慣病の元凶ともいえる飽食は、人間が元来持っている自然治癒力や生命力などさまざまな力を弱くさせているのです。

絶食そのものは、世界中で古くから宗教と結びついて行われてきました。もちろん、日本でもいろいろな宗教との関連で伝えられてきています。悟りを開くための手法として、肉体的なストレスを与え、これによって体内に眠っていた自然治癒力を喚起し、精神状態を正常にさせるというものです。

絶食かそれに近いものを試みた歴史上の有名人も多く、たとえばソクラテスやルソー、ゲーテ、エジソンといった名前がよくとりあげられます。

さて、絶食療法の効用ですが、まずすべての食事を絶つわけですから、胃腸や肝臓など常にフル稼働している内臓を休ませるということです。単に休養、安静というだけではなく、弱っている胃腸の粘膜を修復したり、腸内細菌叢を改善したりすることによって、免疫力や自然治癒力を増強します。

ほかにも、体のさまざまな機能を強化する働きもあります。こうしたことは体の内部を若返らせることになり、生活習慣病に対して治療・予防効果も期待できます。

また、精神面でも効果が認められています。絶食という行為は想像以上のストレスを発生させますから、これを乗り越えれば精神だけでなく体とのバランスも強化されて、逆にストレスに対して強くなるわけです。心身症のような症状に効果があるといわれるのは、こうした理由によります。

このほか、体内に蓄積されていた老廃物や有害物質を排出するという、いま流行のデトックス効果も認められています。

具体的に絶食療法の働きが期待できる病気については、ほとんどの病気に対してある程度の効果がある、といわれています。身体の内部をきれいに掃除して自然治癒力や生命力などを強化するわけですから、これは当然かもしれません。

もちろん、病気によって治りやすい・治りにくいの差はあります。なかでも、生活習慣病にはもっとも向いている治療法であることは、さきに述べたとおりです。

絶食療法といえば、ものを食べなければいいわけですから誰にでもすぐできそうですが、素人が勝手にやっては大変危険です。専門の医師の指導の下に正しく行うことが肝心です。