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オステオパシー

相補・代替医療の中の痛みやストレスを癒すボディワークを代表するものとして、オステオパシー(Osteopathy)があります。

ギリシャ語のオステオン(osteon「骨」)とパトス(pathos「病気・治療」)の二つの言葉を組み合わせて名づけられた手技療法で、筋骨格系のバランスを正し、脳脊髄液の循環を回復させることで自然治癒力や免疫力を高めて、身体が本来持っている機能を取り戻して健康に導くことをめざしています。

かつて「整骨医学」と言われたこともあるこの医療体系は、手技によることや自然治癒力をいかすところはカイロプラクティクと似ていますが、この両者は考え方やアプローチが大きく異なります。

オステオパシーは、アメリカ・ヴァージニア州の外科医アンドリュー・テイラー・スティル博士によって1880年代に開発されたものですが、博士は3人の娘を相次いで流行性脳脊髄膜炎で亡くしたことなどから当時の医学に限界を感じ、従来骨や筋肉、脊椎に興味をもっていたことも相まって、内臓や神経などの疾患は、筋、骨格系や脊椎の機能の異常をみつけて治すことでよくなるのではないか、と考えたのが開発のきっかけです。

自然医学手技療法ともいわれて、欧米では専門の外科医が治療していますが、治癒率が高い上に、患者にとって何ら苦痛がないなどの理由で人気が高く、アメリカだけでも年間5000万人以上、世界では1億人以上がこの治療を受けているといわれます。

オステオパシーのアプローチは、①体中の筋肉、骨格の調整 ②内臓およびそれらを支える靱帯などの組織の調整 ③頭蓋骨の調整と脳脊椎液循環の改善 ④リンパマッサージによるリンパの流れの調整 などですが、これらを手技療法で行って機能を正常に戻して自然治癒力を高めます。

オステオパシーの日本での歴史は意外と古く、大正9年に発行された「山田式整体術講義録」には「無薬療法」として効果が紹介されていますし、本文にはオステオパシーという言葉も使われています。

日本では、専門の医師が少ないことや治療に費やす時間が長いなどの制約から、オステオパシーはまだ広く一般化しておらず知る人ぞ知るといった感じですが、医学的根拠が高いだけに、国際セミナーの開催などによって将来はもっと盛んになるものと思われます。