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健康豆知識
ホリティック(全体医療)
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気功

西洋医学の臨床医や研究者の目が、従来に増して東洋医学にも向けられるようになってきました。疾病の予防や自然治癒、免疫力の強化を考える上で、漢方薬や鍼灸といった東洋医学や、気功、ヨガなどの「自己による医療」が重要であると認識されているわけです。

こうした東洋医学ブームの中で、最近は「気功」が大変注目されており、さまざまな臨床試験や研究論文が発表されています。

ほとんどが、健康への効果を強調していますが、気功を続けることで消化器、循環器、呼吸器の各器官の機能を調整して健康回復・維持に貢献するとか、脳波へも好ましい影響を及ぼすなどといった報告です。

そもそも気功とは、ご存知のように中国で生まれたものですが、一番古い記録としては、4000年以上も前の新石器時代の壷に描かれている絵だといわれます。「亀の呼吸」といわれ、大勢がそれぞれ体操というより舞踊をしている感じですが、この踊りによる健康法の発展したものが気功だと考えられています。

紀元前に書かれた中国最古の医学書「皇帝内経」には、すでに病気と「気」の深い関係について詳しく書かれているといわれます。ということは、すでに2000年も前に気功が完成していたことになります。現在、中国の病院には、内科や外科と並んで気功科もあります。

ところで、気功という名称ですが、これは案外新しくてまだ50年くらいしか経っていません。1957年に劉貴珍という人が「気功療法実践」という書籍の中でこの言葉を使ったのが最初です。

気功は、医療気功としての「軟気功」と、武術気功としての「硬気功」に大別されます。いわゆる健康を目的にしているのは軟気功で、これは「内気功」と「外気功」に分けられます。自分の健康のために行うのが内気功で、一方、自分の気を他人に与えるのが外気功となります。ふだん私たちが言っているのは、軟気功の中の内気功のことです。

さて、気功の効果ですが、さきの「皇帝内経」は、1病気の予防、2病気の治療、3寿命を延ばす、と書いています。リラックスして呼吸を整え、姿勢を整えることによって、免疫力や自然治癒力の強化、ストレスの解消、血行の改善、内臓の強化、自律神経の調整などなどたくさんの効用が期待できますが、大事なことは信頼できる指導者のもとで自分に合った正しいものを実践することです。自己流のまちがったやり方では、却って危険になってしまいます。

西洋医学に気功を組み合わせる治療を行う医療機関が増えていますが、ガン治療で有名な病院などでも、最近はホリスティック医療の考えから気功を採り入れて効果をあげているところもあります。西洋と東洋の医学のいいところを併用したホリスティック医療は、これからますます注目され重要になっていくものと思われます。