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絵画療法

絵画療法は、前回ご紹介した音楽療法同様、芸術療法(アートセラピー)の一つであり、この芸術療法には他にも俳句・短歌などの文芸、箱庭、彫刻、陶芸、園芸、写真。心理劇などが知られています。

これらの療法は、人間の心の創造であり、そこには本能や願望などが現れているという芸術の特性から、たとえばうつ病などに対する心のケアや治療などに役立てられています。

芸術という名称から、作品の優秀さや美しさを追求することが目的のように思われがちですが、これはあくまで心理療法(精神療法)であって、目的は心や体の苦悩・苦痛の癒しを目的としています。

絵画療法は、患者に絵を描いて自己表現をしてもらい、この作品イメージをもとにして行う精神療法で、芸術療法の中でも歴史が古く、医学的にも評価が高まっているといわれます。ある課題で絵を描いてもらって、そこから性格や願望などを推理するゲーム(心理テスト)も、この一連のものといえます。

絵画療法にはいくつかの方法がありますが、もっとも一般的なものは自由画です。思いついたイメージをそのまま絵にしてもうらうものです。このほかには、家族画、人物画、樹木画、実際に見た夢の絵、家の見取り図など、ある課題を与えて描いてもらうものや、何もテーマを出さないで自由に描いてもらう方法、家や木、川、道などを提示して描いてもらう方法もあります。

絵画療法のすぐれた特徴として、

1)言葉や文章とちがって誰にでも比較的に容易に表現できる
2)作品として保存できるので記録としてレビューできる
3)複数の作品を保存すれば症状の履歴が確認できる
4)作品を挟んで患者と医師(治療者)が話し合うことができる

などが挙げられます。

アートセラピー(芸術療法)のartは、ラテン語のars(技術)に由来していることから考えると、この療法は芸術よりもテクノロジーに近い存在といえましょう。