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健康豆知識
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音楽療法

音楽を聴くと、気分が爽快になったり楽しくなったりする。
最近よく聞かれるようになった「音楽療法」(ミュージック・ヒーリング)というのは、音楽の力を利用して心や体を健康にするもので、これを採りいれる医療機関も増えています。

音楽を聴くことによって心が癒されるのは、音の「ゆらぎ」(強弱や大小などの揺れ)に原因があると言われますが、音楽を癒しのために使用したのは意外と古く、ユダヤの王サウルの鬱病を羊飼いの若者が弾くハープの音楽で治したという記録もありますし、また古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、音楽にはカタリシス効果がある、と述べています。

「詩学」の中で展開した学説ですが、これは心の緊張や苦悩を解消してすっきりさせるというものです。
中世では、坐骨神経痛の患者に対してフルートを演奏して治癒したという記録もありますし、アメリカの大統領ジョージ・ワシントンは音楽療法の効用を高く評価し、軍隊で使用したと言われます。

20世紀に入り行動科学的な研究が進むと、音楽療法に対する期待も高まり、1995年には全日本音楽療法連盟(全音連)が設立され、「音楽療法士」の資格認定制度もできました。音楽による癒しは、医療機関に行かなくても、自分でできます。それには、自分の気持と同質の音楽を選ぶことがポイントで、「同質の原理」(アルトシューラーの原理)と言われています。

たとえば、気持が沈んでいるときにはどんな音楽がいいのか。元気のいい音楽か、静かな音楽か、それともクラシックがいいのか。どんなときにどんな音楽を聴けばいいのか。最近はいろいろな癒し系専門のCDなどが出回っていますので、選ぶのも容易になりました。

音楽療法は、体や心の障害、発達障害、老化が原因する症状などの治療に採用されていますが、この療法は音楽を聴くだけでなく、歌ったり楽器を演奏することによっても効果が期待できると言われます。カラオケが健康のためになると言われるのも、一理あります。